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レース展望
ボートレースびわこで10月15日~20日まで「G2秩父宮妃記念杯」が開催される。びわこ恒例のG2レースにA1級25人、A2級25人が参戦。秋の湖都で熱戦を繰り広げる。
地元の滋賀支部からは深井利寿、中村有裕、川島圭司、遠藤エミ、澤田尚也が登場。5人で遠征勢を迎え撃つ。
最注目は何といっても深井利寿だ。9月に行われたびわこ周年で優勝。予選を1・1・2・2・3着でトップ通過し、準優では1コースからコンマ01で逃げ切って自身4回目のG1優出を果たすと、優勝戦も1コースからコンマ08の好スタートで逃げ切って頂点へ。2012年6月の児島周年以来、実に約12年3カ月ぶりとなる2回目のG1制覇で、地元G1初優出初Vとなった。あれから約1カ月、秩父宮妃記念杯でびわこ2節連続Vを狙う。深井は賞金ランキングを60位まで上げており、SGグランプリシリーズ出場に向けて大事な一節となりそうだ。
遠藤エミも楽しみだ。8月に福岡でのレディースチャンピオンで優勝して大会2連覇の偉業を達成。これで勢いに乗ると、翌節の常滑一般戦で優勝、9月の宮島オールレディースで優勝と怒涛のVラッシュに突入した。8月以降は5節走って4優出3Vという好調ぶりだ。賞金ランキング24位につけており、2年ぶり2回目のグランプリ出場が射程圏。秩父宮妃記念杯で結果を残して賞金を上積みしたいところだ。
その他にも2004年に秩父宮妃記念杯で優勝している中村有裕や、8月のびわこお盆レースと9月のびわこ一般戦で当地連続優出を果たした川島圭司、9月の桐生ヤングダービーで優出5着の活躍を見せた澤田尚也と、滋賀支部は楽しみなメンバーがそろっている。V争いを沸かせる快走に期待したい。
遠征勢でまず注目は土屋智則(群馬)だろう。6月の尼崎SGグランドチャンピオンで優勝。賞金ランキング7位につけており、2年連続2回目のグランプリ出場が確実だ。土屋はびわこ通算5優出1Vの実績があり、2015年のびわこ周年で優出3着、2017年のびわこ周年でも優出3着に入るなど当地相性良好。9月のびわこ周年では減点10も響いて予選41位に終わっただけに、雪辱を期して秩父宮妃記念杯に乗り込んできそうだ。
びわこ実績なら片岡雅裕(香川)も見逃せない。2017年にびわこ周年でG1初Vを飾るなど当地通算7優出1Vをマークしている。9月のびわこ周年でも予選10位(準優4着)に入る上々の走りを見せたばかりだ。片岡は現在賞金ランキング21位でグランプリ出場権争いの渦中。気合十分で秩父宮妃記念杯に臨んでくるだろう。
近況のリズムなら吉田拡郎(岡山)だ。今期勝率7.61は今節出場メンバーのなかでトップの数字。今期6優出3Vという充実ぶりで、7月の鳴門戦、
8月の戸田戦、9月の蒲郡戦と軽快に優勝を重ねている。吉田はびわこ通算5優出1Vと当地相性上々で、2017年に秩父宮妃記念杯で優出3着に入ったこともある。今節はびわこ記念初Vを狙ってきそうだ。
その他にもびわこ周年と秩父宮妃記念杯でV歴を持つ湯川浩司(大阪)や、2020年に秩父宮妃記念杯で優勝している大上卓人(広島)、2005年びわこ周年覇者の笠原亮(静岡)、2018年にG2びわこMB大賞で優勝した長田頼宗(東京)などびわこ巧者が多数。もちろんSG6Vの井口佳典(三重)、SG3Vの田村隆信(徳島)と深谷知博(静岡)ら実績上位勢も目が離せない。賞金ランキング37位の河合佑樹(静岡)や39位の中島孝平(福井)らはSGチャレンジカップ出場へ勝負駆けになる可能性がありそうだ。
またG2レースはA2勢の活躍も見どころのひとつ。今節はびわこ周年2Vの今垣光太郎(福井)と市川哲也(広島)や、9月の桐生ヤングダービーで優出2着に入った川原祐明(香川)、7月にびわこ一般戦で優勝したばかりの高橋竜矢(広島)、スーパールーキーと名高い131期の石本裕武(大阪)、女子レーサーの長嶋万記(静岡)と實森美祐(広島)など、A2級から多彩なメンバーが登場するだけに楽しみは尽きない。
(データはすべて9月28日現在。カッコ内の表記は支部)